ATLDS

ATLDS(図面照合)とは

図面支給や協力業者による工作図作成は、一般的に汎用CADによる図面データの受取となっています。製作会社では、その図面データから、図面チェック、現寸、その後の工程へと引き継がれます。そこでの作業は、基本的に図面データから汎用CADを利用した手作業となっています。
ATLDSは、二次元図面データからこれらの作業の自動化を図り、図面の整合性チェック、合番図作成、材料の拾い出しやプレートの型板作成となる現寸、ボルト拾いなどの工務を支援するソフトウェアです。

梁伏図の合番図が容易に作成できます。

合番図作成はどの工事も必要な作業となっています。合番図を作るには、詳細図から製品名を取り出し、フロア、キープランから位置を確定し、製品名を梁伏図にコピーしています。
ALTDSでは、その手順を自動化し、詳細図の製品名を取得し、梁伏図に貼り付け、合番図を作成しています。同時に、製品とキープランとの製品台数の不一致や梁伏図に該当製品がないなどの不具合が表示され、図面の不整合も発見できます。

梁伏図
図1:合番設定前の梁伏図
合番図
図2:合番設定後の梁伏図

一般図と詳細図の図面重ね合せチェックが容易にできます。

ATLDSでは、詳細図の平面図、側面図を梁伏図、軸組図の製品に組み上げていきます。一般図上で、詳細図レベルの主柱と梁などの製品間での位置関係、納まりを確認することができます。その結果、製品間での不具合、図面ミスの削削減に繋がります。同時に、大梁とブラケットなどのボルト孔位置が自動的に検証され、不具合があればその個所が明示されます。

不具合のある梁伏図
図3:不具合のある梁伏図
不具合のある梁伏図
図4:不具合のある梁伏図
ボルト孔位置の不具合
図5:ボルト孔位置の不具合(青色部分)

新たに必要とする軸組図が作成できます。

通常、軸組図は通り芯面の側面図となります。しかし、一般図作成後に、小梁のレベルチェック、小梁の勾配や附帯関連との納まりの関係で、通り芯上にない小梁や間柱を中心とした軸組図が必要となることがあります。
ATLDSでは、梁伏図上の小梁を指定することで、その側面を持つ軸組図を作成することができます。

作成された軸組図
図6:作成された軸組図

梁詳細図から、単品ごとの詳細図へ展開できます。

梁詳細図に複数の製品が描画されているとき、単品ごとの梁詳細図に分解することができます。その際には、A3図面に自動拡縮されます。同一詳細図にある製品の加工先が異なるときや製作工程が異なるとき、分解された詳細図をその加工目的に仕分けすることで、作図側、工場側での混乱を防ぐことができます。

通常の梁詳細図
図7:通常の梁詳細図
分解された梁詳細図
図8:分解された梁詳細図

詳細図からプレート現寸。型板作成から帳票作成まで。

詳細図より、プレートの形状、材質、板厚が自動的に抽出され、コーナー加工などの加工条件を指示することで、型板として作成することができます。板マークは自動付与され、図面に反映することもできます。また、製作に合わせての工区分けも行えます。
詳細図と基準図の整合性、詳細図内での断面などの整合性チェック機能があり、例えば、ガセットの材質、板厚が基準と詳細図に矛盾があるとき、警告が表示されます。プレートの現寸作業が短縮されるばかりでなく、図面のミスによるプレートの誤作の防止にも繋がります。

認識されたプレート
図9:型板として認識されたプレート
型板
図10:作成された型板
不具合の表示
図11:検出された不具合(赤色部分)
プレート帳票
図12:帳票

柱詳細図からシャフト現寸。加工図から帳票作成まで

柱詳細図より、シャフト材、サイコロ材、ダイアフラムが自動的に材料、材質、形状が自動認識されます。さらに、縮み代、開先情報を入力することにより、製作寸法の加工図、リストが得られます。汎用図面から形状の抜き取り、製作寸法の計算、縮み代、開先を考慮した加工図作成から解放されます。

加工図
図13:シャフト・サイコロ加工図
リスト
図14:シャフト・サイコロリスト

ボルト合番表、ボルト集計表ができます。

継手基準図からボルト情報が、詳細図からジョイントマークが集計され、ボルト集計表、ボルト合番表が作成されます。手作業による拾い漏れ、集計ミスをなくすことができます。

ボルト合番表
図15:ボルト合番表
ボルト集計表
図16:ボルト集計表

取り扱える図面フォーマット

取り扱える図面は次の通りです。

  • DWG(AutoCADフォーマット)
  • TDF(実寸法師フォーマット)
  • DXF(図面変換フォーマット)

※AutoCADはオートデスクインコーポレイデッドの登録商標です。
※実寸法師は株式会社タイワの登録商標です。

ページトップへ戻る